パルワールド訴訟と任天堂アンチになった話について
※※※この件で任天堂アンチとなった筆者の意見とかがあるのでその旨不快に思われる方は閲覧をお控えください。※※※
このブログ書かなくなった2023年から2025年の間にビデオゲームで起こったデカい事件の一つであるパルワールドのリリースと、そこに2024年9月に起こしたパルワールドに対する特許訴訟に対する認識や意見について、雑にTwitterに書き殴ってたばかりでこっちには書いてなかった。
そのうちまた訴訟の件やパルワールドに関して書くことがあるかもしれないのでこのブログにも改めて書いておこうと思う。
大まかな概要として
- パルワールドそのものに対する評価は割といい
- ポケモンのパクリだろうとか、ポケットペアやその関係者のSNSでの発言や生成AIの話がよくSNSで見かけるが誤解や虚偽ばかりだし別に問題していない
- 任天堂の訴訟はビデオゲームのこれまでの在り方を捻じ曲げ、大企業が権利を申請しまくり他者のビデオゲーム開発を歪めるようにしか感じないしすこぶる非難する
- そもそもビデオゲームやソフトウェアにおける特許制度はアイデアやプログラム上の実装で難なく出来てしまうものが多く特許として本来守られるべき対象とも思っておらずそもそもここから正すべきとも思う
- そのため、この問題が何らかの良い解決方法に行くか、私の記憶から怒りが忘れ去られるまで私は明確に任天堂のアンチや批判者となるし当然不買もする。
のような感じである。
1.
パルワールド対する評価だが、Steamリリース直後から2~3ヶ月ほどプレイしてその当時の段階でそこそこ中盤くらいまで進めたらあとは大型アップデートでもくるまで待つかという感じで終わっている状態。
ARKやRimWorldのようなクラフトだったり拠点づくりだったり、パルと行う拠点運営などやりつつオープンワールドを冒険してゆくのは面白いと感じた。
2.
ポケモンのパクリだろうという話については正直デザインの方式、動物に炎や水といった属性を印象やデザインをかけ合わせて可愛いかったりかっこよかったりするモンスターを作ろうという取り組みの方式こそ似ているものの、各デザインがそこまで酷似しているようなことは無いだろうと思う。
この話題の中心にある訴訟が商標や意匠ではなく特許で行われているあたり、任天堂もそんな見た目のパクリとして訴訟できるほどのものではないと理解しているだろうと思う。
開発者の発言についての問題や生成AIにまつわる話は正直書くのもめんどくさいしその手の話が見たかったらX(Twitter)で検索していくらでも出てくるし、そこに賛同する人も否定する人も沢山いるのでそっちみて考えてくれという気持ちしか無いので省く。
3.
任天堂の訴訟が許せないという問題、そもそも該当の特許についてその大元の特許については確かにパルワールドより以前に成立していたようであるが、パルワールドのリリースと盛況をみてから明らかにパルワールドを狙いうつ形で分割特許として更新し、そして訴訟に使ってきているのがまず不愉快である。
法律上これは後出しではない正当な権利ですという意見もみるけど、いかに法律上それが許されていようが元の特許では訴訟されないようビデオゲームが作られており、かつ元の特許では訴訟できないと任天堂自身も考えついたので分割特許としその枠にパルワールドが当てはまり権利侵害とできるだろうという形にしたことには変わりなく、いくら法律上OKだろうが後出しには違いないだろう思う。
4.
それではじゃあどの様に特許に触れないゲーム製作をすればよいのだという話になる。
この訴訟の件で対象になっている特許もそうだし、いろんなビデオゲームの特許もそうだがアイデアとしてぽんとゲームシステムを書いておけばそれが特許として成立してしまっているのが問題だと思う。
これが一番気に食わないのである。
特許とは優れた設計や研究で開発を行い、新しいそれらのものが出来たらそれは保護されるべきであり、他人の研究開発を横取りして勝手に利益を出せばそういった研究や開発への投資が行われなくなってしまうから守られいる権利ではないのか。
それで、ビデオゲームやソフトウェアの誰かが思いついたデザインや方式といった類にしか見えないそれを特許して守る価値が果たして存在するのか?
ワクチン開発や現実の機械や素材の設計や研究とくらべて、明らかに開発の段階で思いついた考えついたので実装したというような仕組みを特許して成立させてそれでビデオゲーム開発が権利で雁字搦めになるのことが果たして正しい行いなのかと批判する。
それも、ビデオゲームはその歴史上模倣や何かを参考にしたりして模倣作品がでたりまた模倣から何かに特化したあらたなジャンルとして成長してきたではないか。
漫画や映画のバトルロワイヤルからPUBGのようなバトロワジャンルが生まれ人気が出れば他の作品やIPにも波及して様々なゲームが作られたりした。
かつてRTSとして存在したジャンルから単一のユニットを操作する形に特化してDotaが生まれMOBAとしてのジャンルとなったり、昔から模倣は常に行われときに受け継がれたり分化することで様々なビデオゲームが生まれたり研削されたりもしたのがビデオゲームという芸術の文化やあり方だと思っている。
それを、この特許だしましたシステムを使いたければ特許料を支払えみたいな事をやっていいのか、訴訟合戦やライセンスで利益を稼ごうと権利取得に力を入れたりして果たしてどうなるか。
5.
そもそもこのビデオゲームやソフトウェアの特許としての在り方も、他の企業や誰かがこの特許制度を悪用し、特許料稼ぎや権利の独占、スラップ訴訟のようなことをした際に抑止力として使うものであれば許されるという抑止力としての権利だと思っていた。
いわば核を撃たれないための抑止力としてなら核を持つのもやむなしという見方であったので今まで特にここに憤りを感じることもなかったのだが、ある日突然任天堂がその核のような権利を突然パルワールドやポケットペアのような新興のゲーム会社やビデオゲームのIPに使ったことはとても怒りを覚える。
そのため概要にも最初に書いた通り、しばらくは任天堂のアンチやら批判者のような人間になるし、当然任天堂のハードで最近発表されたSwitch2も不買の対象だし、そもそもSwitchももう所有してるものは手放したいと思うので実家や外出先でゲームしたいときのためなどこれまでSwitchで満たしていたゲームシーンをSteamDeckを買っていたりする。
去年にSteamDeckのOLED 1TB版を買った。
丁度この問題が起こってから少しして在庫がなかったOLED版が復帰し
無事通販で購入合戦で購入も出来たので良かった。
このパルワールドの訴訟問題はこれからも注目するし、そのたびに怒り散らすことになるのかもしれないが、願わくば任天堂とポケットペアが何らかの和解や訴訟中止となって平和的におわることを祈るばかりである。
そういう特許制度でビデオゲームのアイデアや在り方を独占したり縛ったりしようという試みが起きないことがビデオゲームという産業や文化にとって良い在り方だと思う。